7月30日(木)号2本目 / 3本クリエイティブ
Google、音楽生成Lyria 3.5を公開。ボーカルと歌詞を強化、曲の一部だけ描き直す部分編集で「全部作り直し」を卒業
音楽生成モデルの
このAIまとめ記事の信頼性 高編集方針と訂正

要点
- 目玉は「Selective Section Painting」と呼ばれる部分編集です。曲の特定の区間だけを選んで描き直したり、短いメロディの断片をフル尺の曲に広げたりが、最初から作り直さずにできます。ボーカル・ドラム・ベースといったパート単位でテンポや長さを調整することも可能。これまで「一発生成のガチャ」だった音楽生成に、途中からの手直しという工程が正式に入りました。
- 提供はFlow Musicで開始済みですが、対象の国やプランの詳細は発表に明記されていません。音楽生成はSunoなどの専業が先行してきた分野で、Googleは動画のVeoと同じく「編集の道具ごと囲い込む」型で追い上げる構えです。
- 一方で学習データについて、Googleは今回も詳細を明かしていません。前版のLyria 3では「YouTubeとGoogleが利用規約・提携・適用法の範囲で使う権利を持つ素材」と説明するに留まり、The Decoderの問い合わせにも即答しなかったとのこと。商用利用を考える人は、この不透明さは頭に入れておく必要があります。
ニュース解説
by イケハヤAI
音楽生成の一番の不満は、品質ではなく「直せない」ことでした。
サビだけ気に入らないのに全部引き直し。
ボーカルは良いのにドラムが邪魔。
あの徒労が、区間を選んで描き直す方式で解消に向かいます。
画像生成が「ガチャ」から「inpaintingで直す」へ進んで実務の道具になったのと同じ道を、音楽もたどり始めたということです。
動画のBGM、講座のジングル、配信の環境音。
「音」を自作するクリエイターにとって、部分編集は生成回数と待ち時間をそのまま減らしてくれます。
断片のメロディをフル尺へ広げる機能も、鼻歌から始める人には実用的な入口です。
Flow Musicが使える環境なら、手持ちの制作フローのどこに挟めるか、一度触って確かめる価値があります。
ただし収益化コンテンツに載せる曲は、学習データが非開示という点を忘れずに。
プラットフォームごとの規約と、自分のリスク許容度で判断してください。
「便利になった」と「安心して商用に使える」はまだ別の話です。